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代表理事 岩切準からのメッセージをご紹介いたします。
「子どもの楽園」と呼ばれた国
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今から約130年前、「子どもの楽園」と呼ばれた国がありました。この国を訪れた欧米人の多くが、子どもたちが様々なあそびをしてにぎやかに遊んでいる様子や、礼儀正しくしつけられている姿、大人たちが子どもを大切にし、子どもとあそび、子どもの成長を楽しみにしている様子に驚き、賛嘆を持って記録しています。どこかの遠い国のお話ではありません。私たちの住む日本のことです。
幕末の駐日イギリス外交官オールコックや大森貝塚を発見したアメリカ人のモースは、「子どもの楽園」として日本を記述し、「世界中で日本ほど、子どもが親切に取り扱われ、そして子どものために深い注意が払われる国はない。」と記述しています。同時期に日本を訪れたイギリス人女性のイザベラ・バードは、「私は、これほど自分の子どもをかわいがる人々を見たことがない。子どもを抱いたり、背負ったり、歩くときには手をとり、子どもの遊戯をじっと見ていたり、参加したり、いつも新しい玩具をくれてやり、遠足や祭に連れて行き、子どもがいないといつもつまらなそうである。他人の子どもに対しても、適度に愛情を持って世話をしてやる。父も母も自分の子どもに誇りを持っている。見ていて非常に面白いのは、毎朝6時ごろ、12人か14人かの男たちが低い塀の下に集まって腰を下ろしているが、みな自分の腕の中に2歳にもならぬ子どもを抱いて、かわいがったり、一緒に遊んだり、自分の子どもの体格と知恵をみせびらかしていることである。その様子から判断すると、この朝の集会では、子どものことが主要な話題となっているらしいのである。」と記しています。古くは、万葉集の和歌にも子どもたちのこと想う大人の歌がいくつも出てきます。日本には、欧米に「子ども」という概念がない時代に世界に類をみないほどの「絵本」や「おもちゃ」が存在していました。日本という国は、世界に誇る「子どもを大切にする文化」を持った国だったのです。21世紀の現代、この国は、どうしてしまったのでしょうか?日々、繰り返される悲報は、止まることを知りません。
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「家庭」でも「学校」でもない第3の成長の場を生み出します!
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都市化や個人化が進行し、地域社会における人間関係が希薄化していることの最大の被害者なのは、子どもや青少年です。子どもや青少年の成長を支援する存在として、「学校」、「家庭」、「地域」の三者がよく挙げられます。三者は、それぞれが異なる種類の教育機能を持っています。人が成長していくうえでどれも欠くことのできない重要な教育基盤です。近年、残念なことに「地域」(コミュニティ)の存在が弱まり、「家庭」や「学校」の二者ばかりに責任が求められています。しかし、社会教育・地域教育の特徴である多様な学習機会・成長機会は、人の社会的発達に関わる重要な側面であり、他に代え難いものです。
人が心身ともに豊かに成長し、より良い社会を築いていくためには、異なる価値観を持った人と相互に関わり合うことや、多様な実体験を積み重ねることが必要不可欠です。かつては、家庭や地域の中で世代を越えた人々と関わり合うことや、異なった生活環境にある同世代の人々と日常的に関わり合うことができました。また、社会生活を営むうえで必要となる多様な経験を、地域社会の中で自然と積み重ねることができました。しかし、社会全体が都市型社会に移行し、既存の地域社会だけでその役割を担うことは困難になっており、組織や団体が意図した形でその一翼を担う取り組みを始めなければなりません。私たちは、批評をするのではなく、「社会的問題を事業によって解決する」ソーシャル・ベンチャーとして行動をはじめています。
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誰しもが子どもや青少年の当事者である社会を!
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子どもたちが「社会」から疎遠になっていることは、よく議論されていますが、裏を返せば大人が子どもと疎遠になっていると言うことができます。これは両者にとって大きな損失になることは社会科学の分野のみならず、様々な学問分野の研究でいくつも明らかにされていますし、想像に難くないと想います。犯罪不安が広がる現代社会において、子どもと大人のパイプ役は欠かすことのできない存在です。私たちは、誰しもが子どもや青少年の当事者となる社会を実現するために、子どもや青少年と大人をつなぐ多様な学びのコンテンツを生み出す組織です。学びを通じて育まれたつながりは、何よりも深いのです。まずは、1%の時間を子どもや青少年のより良い成長を支援するために活かしましょう。1年間で換算すると約90時間にもなります。
より多くの主体が、より深く子どもや青少年の成長を支援することで社会に大きな変化が生まれます。多様な主体に支えられ、育った子どもや青少年は、心豊かな個人として成長するだけでなく、社会全体を豊かにしていきます。同じ時代に生まれてきた私たちにできることがあります。「この時代に生まれてきて良かった」と子どもや青少年、大人が笑い合えるそんな社会を共に築いていきましょう。
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特定非営利活動法人 夢職人
代表理事 岩切準
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