2024/03/16
本日は「ステップ・アップ・デイ」を開催しました。「ステップ・アップ・デイ」は主に入会3年以内のスタッフを対象に、活動に参加する上での基礎的なスキルや考え方を学ぶ場として実施しています。今回のテーマは「学ぼう!アウトドアスキルの基礎基本」。主に野外料理に関する知識やスキルについて学ぶ一日です。
夢職人の活動では、日帰り、宿泊ともに通年で野外料理を実施する機会が多くあります。子どもたちにとって安全で楽しく、学びある形で実施するために、スタッフ自身が必要な知識やスキルを身につけておくことは不可欠!ということで、あたたかな青空のもとで、いざ研修がスタートしました。
最初は「そもそもなぜ野外料理をするのか?」という点に立ち返りました。野外料理はいろいろな役割を班のメンバーで分担しながら進めていくプログラムです。そのため、活動の早い段階で実施することでチームビルディングになる、チームビルディングができるように進めていく必要がある、という点について、改めて確認していきました。
その後は野外料理の服装や、使用する器材の用途や特徴についてなど、細かく確認していきました。飯盒がそら豆のような形になっている理由を知って、スタッフはみんなびっくり!どんな物や事柄にも、そうなっている理由があるんですよね。目的や理由を知ることができる貴重な機会となりました。
少しずつ、実践にも進んでいきます。まずはかまどを作っていきました。今回の場所は常設のかまどはなく、れんがを使ってかまどを作る必要があります。どうすれば安定したかまどが作れるか、れんがを置いたりひっこめたりしながら、手作りでかまどを設置していきました。
次に刃物の扱い方です。火にくべるようの薪を準備するための道具として、ナタ、キンドリングクラッカー、小型のナイフを使用します。薪の形状や節目をよく見ること、力の入れ方、安全上の注意等々、それぞれの道具の使い方を一つずつ確認し、実践していきました。初めは難しかったけれど繰り返すうちに上手になり、コツをつかんだスタッフも!
その後は薪組みに入っていきます。火が燃えるために必要な要素を学びつつ、実際に組んでみて、マッチで火をつけるところまでやっていきます。着いてもすぐに消えてしまったり、安定したと思ってもすぐに小さくなってしまったり、なかなか一筋縄ではいきませんが、試行錯誤しながら取り組みました。
本日のメニューは誰もが大好きなカレーライス。自分たちで起こした火でカレーを作っていきます。飯盒でごはんを炊く準備をし、野菜を切り…と、調理も同時並行で進めていきます。火加減をうまく調整しながら、だんだんとカレーライスのいい香りが漂ってきます。
ついに完成!いただきます!外で食べるカレーはやはり一味違い、おいしいおいしいと、みんなおかわりしながら食べていました。
片付けまでしっかり行います。すすがついた鍋や飯盒を洗うのは大変ですが、クレンザーを事前につけていたおかげで、洗いやすい状態になっていました。かまどを解体してれんがをもとに戻し、炊事場が元通りになったら片付け完了です。
最後にまとめをしました。野外料理で起こり得そうなケガや事故、その対処法についても学んでいきました。楽しいプログラムである反面、一歩間違うと大きなケガや事故のリスクもある活動。スタッフが正しい知識をもち、適切に指導することで、安全が守られながら楽しく活動できることを再確認していきました。
今回の研修はこれで終了です。次の野外料理プログラムの機会に、今回の研修で学んだことをスタッフたちが活かしてくれることを、楽しみに期待しています!
(職員 ゆっこ)