協働活動

令和6年度・高校向けSDGsプログラムを「東京都立小石川中等教育学校」で実施しました!

2024/11/06

本日は、東京都文京区にある「東京都立小石川中等教育学校」の高校1年生(4年生)の授業で、当法人の高校向けプログラム「社会課題に取り組む企業やNPOの実践事例からSDGsを学ぶ」を行いました。

本プログラムは、東京都教育庁地域教育支援部生涯学習課が行う令和6年度「都立高校生の社会的・職業的自立支援教育プログラム事業」の一環として、今回、東京都・都立高校の独自教科である「人間と社会」の授業内で実施しました。

「社会課題に取り組む企業やNPOの実践事例からSDGsを学ぶ」では、当法人がSDGsに関連する取り組みを行っている企業やNPO・団体様をゲストティーチャーとしてコーディネートし、授業内で実際の事業や取り組みをご紹介いただくとともに、テーマに沿ったグループワーク等を行うものです。生徒のみなさんには、事前にどのテーマの授業を受講したいか選択してご参加を頂いています。

今回の授業では、株式会社ガイアドリーム様、公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン様、株式会社日本HP様、ボーイングジャパン株式会社様、三ッ輪ホールディングス株式会社様の計5つの企業・団体の皆様にご協力をいただきました。

各授業の様子は、以下のようにご紹介いたします。

▼フードロス(環境対策コンサルティング):株式会社ガイアドリーム

食品ロスがもたらす地球温暖化 なぜ、食品ロスがダメなのか?

株式会社ガイアドリーム様には「脱炭素と食品ロスとの関係」をテーマにお話をいただきました。はじめに「1.5℃の約束」について教えていただき、食品ロスとの関係についてお話をいただきました。現状、日本で起きている食品ロスについて学び、日本の1人当たりの食品ロス量が1日当たりお茶碗1杯分にも上ることを知り、深刻さを実感していました。日本は食料自給率が低く、6割以上を輸入に頼っている現状から、世界で大きな気候変動が起きた場合の影響など身近な問題にまで落とし込み説明いただきました。

後半は、前半にお話いただいたことを踏まえて探究計画を立てる時間となります。それぞれのグループが工夫して食品ロス削減につながるテーマを見つけていました。食品ロスを減らすだけでなく、余った食品の活用方法を考えたり、人間の心理面から問題を分析したりと、多角的なアプローチが見られたのが良かったです。なかには、食品ロスから衣料品ロスにまで広げた視野の広い取り組みもありました。また、ガイアドリームの皆様に積極的に質問をする生徒もおり、実践的な解決策を探ろうとする意欲的な姿勢が印象的でした。

※株式会社ガイアドリームについて
https://gaeadream.co.jp/ 

(担当スタッフ:野本、志村)

▼貧困・格差(教育支援・寄付):公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン

子どもたちがやりたいことを思いきりやれる社会を目指して

 

公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン様には「格差・貧困」をテーマにお話をいただきました。事業内容や実際にボランティアとして活動している大学生の実体験を交えて活動の結果や今後の課題についてお話しいただきました。前半の時間の最後には、質疑応答の時間がありました。「どのように資金を集めて運営しているのか?」「団体の活動を知ってもらうためにしていることは何か?」などさまざまな角度からの質問がたくさん出ました。

後半は、前半にお話いただいたことを踏まえて探究計画を立てる時間となります。前半の話を参考に、居場所にフォーカスを当てて「子ども食堂」について調べようとする班があったり「障がい者の雇用」について調べようとする班があったりしました。どんなテーマにするのか、今までの経験や感じたこと、そして今回のお話をもとに、班で活発に議論していました。講師の方たちからアドバイスをもらい積極的に探究活動に取り組んでいました。

※公益社団法人チャンス・フォー・チルドレンについて
https://cfc.or.jp/

(担当スタッフ:今井)

▼気候変動対策(情報通信):株式会社日本HP

モノづくり企業であるHPのSDGsへの取り組み

株式会社日本HP様では、「気候変動対策」をテーマにお話をいただきました。気候変動対策目標を達成するために行っている「再生可能な素材の採用」や「3Dプリンティング技術」などの取り組みについてご紹介いただいたり、関連してオーシャンバウンドプラスチックの存在や、グリーンウォッシュ(見せかけの環境配慮)という言葉についても教えていただきました。

後半は、前半にお話いただいたことを踏まえて探究計画を立てる時間となります。生徒さんからは、環境への配慮やリサイクルの観点から「コスメ容器のリサイクルや詰替え」「SDGSウォッシュについて考える」など、前半のお話の中から生徒さんなりにキーワードを拾い、様々なテーマが出てきていました。議論が活発なチーム、少し苦戦しているチームそれぞれありましたが、企業の方へ積極的に相談を仰いでいる様子がありました。

※株式会社日本HPについて
https://www.hp.com/jp-ja/home.html 

(担当スタッフ:山田) 

▼気候変動対策(航空・宇宙):ボーイングジャパン株式会社

持続可能な航空宇宙業界の未来に向けたボーイングの挑戦

ボーイングジャパン株式会社様では、「気候変動対策」をテーマにお話をいただきました。はじめに、自動車や電車、船や飛行機の中で好きな乗り物を選ぶアクティビティを行い、乗り物がどのくらい環境に影響を与えているのかを学びました。その後は、持続可能な航空宇宙業界の未来に向けた取り組みをご紹介いただき、持続可能な航空燃料「SAF」についてや、空飛ぶクルマ「Wisk」など最先端の技術を教えていただきました。

後半は、前半にお話いただいたことを踏まえて探究計画を立てる時間となります。ボーイングジャパンの皆様にアドバイスをいただきながら、航空機から派生して自動車のCO2排出量を削減することについてなど、さまざまなテーマを設定しました。なかには次回以降の授業でさらに深くお話を伺うためにボーイングジャパンの方と予定を決めたり、授業終了後にも航空宇宙業界について質問をしたりする生徒さんの熱心な姿も見られました。

※ボーイングジャパン株式会社について
https://www.boeing.jp/

(担当スタッフ:太田)

▼エネルギー(電気・ガス):三ッ輪ホールディングス株式会社

エネルギー業界から見る気候変動問題の最前線〜いま私たちがやるべきこと〜

三ッ輪ホールディングス株式会社様には、「エネルギー業界から見る気候変動問題の最前線」をテーマにお話しいただきました。2024年の気温が40度を超える地域の出現や、産業革命以降の急激な気温上昇など、気候変動の現状分析から始まり、途上国と先進国の経済発展とCO2排出量の関係性、さらには生物多様性への影響まで、環境問題の複雑な構造について解説いただきました。特に、紙ストローとプラスチックストローの比較を通じて、一見環境に良いと思われる取り組みにも様々なトレードオフが存在することなど、具体的な事例とともに学ぶことができました。

後半は、前半にお話いただいたことを踏まえて探究計画を立てる時間となります。生徒たちは、環境問題への理解を深めただけでなく、自分たちの興味関心と環境問題を結びつけた独自の探究テーマを見出していきました。例えば、マングローブと気候変動の関係性に着目したグループがあるなど、環境問題を多様な視点から捉えようとする様子が見られました。

※三ッ輪ホールディングス株式会社について
https://mhdg.co.jp/

(担当スタッフ:葉栗)

各授業のご紹介は、以上となります。

どの授業もゲストティーチャーの話をじっくり聞き、真剣にグループワークに取り組んでいる姿が印象的でした。授業後に実施したアンケートからも、普段はなかなか知ることができない様々な取り組みや課題について学ぶことができたと大変に好評でした。今回の授業で学んだことが、少しでも生徒の皆さんの学びにつながっていれば幸いです。


募集中のプログラム

日程:2025年2月22日~24日

場所:長野県上田市

対象:小学生・中学生

キッズクラブ:2月連休スキー教室
菅平高原スキーキャンプ

美しい冬の雄大な自然に囲まれた菅平高原を楽しく滑ろう!山頂や森の景色は最高です!初心者も経験者も大歓迎!スキーのレベルに応じてグループに分かれてレッスンします!

詳しくはこちら

日程:2024年12月26日~28日

場所:長野県上田市

対象:小学生・中学生

キッズクラブ:冬休みスキー教室
菅平高原スキーキャンプ

美しい冬の雄大な自然に囲まれた菅平高原を楽しく滑ろう!山頂や森の景色は最高です!初心者も経験者も大歓迎!スキーのレベルに応じてグループに分かれてレッスンします!

詳しくはこちら

保護者の声

親としては子どもが自分の身の回りのことをちゃんとできるか心配しましたが、特に問題もなく本人が楽しく参加できたようなので本当によかったです。
親が離れると不安を感じるタイプだったので、それをクリアさせたいと思い参加しました。最初はかなり緊張した様子でしたが、何回か参加するうちに知っている顔も増え、慣れたようです。
キャンプから帰ってくると、スタッフからキャンプ中の子どもの様子を報告してもらえるのもとても良いと思います。安心して預けています。
キャンプの前に面談があるので、子どものアレルギーのことなどを事前に伝えておくことができたのもよかった。継続して参加していると、昨年できなかったことが今年できるようになったなど成長を感じられます。
スタッフの方から連絡帳で、班長の役目をきちんと務めたことを教えてもらえたのはよかったです。将来大きくなって、今度はスタッフとして関われるようになったら素敵だなと思います。
何度も参加したりして人と人とのつながりができるのが魅力的。何でも不安になりがちな子だったが、一度参加して以来、積極的に次の参加もしたがり、一皮むけた感じがしました。

スタッフ専用 >