本日、私たちは「ステップアップ研修」を開催いたしました!この研修は、主に入会から3年以内のスタッフを対象とし、日々の活動をより充実させるための基礎的なスキルや考え方を学ぶ場として定期的に実施しているものです。
今回のテーマは、「子どもの話を聴く」でした。活動は、子どもたちと一緒に遊んだり、話したりすることが好きなスタッフが多く集まっていますが、実際に活動の中で子どもたちと接していくと、「あれ? 今日は一人ひとりの話をちゃんと聞けていただろうか?」「グループでの話の際、大人がつい話しすぎてしまっていたかもしれない…」など、活動を振り返るたびに、気になる点が多く出てきます。そんな背景もあり、改めて「聴く」という行為に焦点を当てることになりました!


まずアイスブレイクを兼ねたペアワークからスタートしました。お互いのことを丁寧に聞き合い、その後、全体でペアの紹介(他己紹介)を進めていきました。「他己紹介」を通して、最初の「聴く」という行為を振り返ってもらいながら、いよいよワークセッションへと進みました。
メインのワークでは、再びペアを組み、テーマについてお互いに「聴く側」「聴かれる側」の役割を体験してもらいました。「聴く」側に立った時に「気になったこと」や「違和感を感じたこと」、「とまどったこと」を振り返ります。逆に「聴かれる」側に立った時は、「話しやすさ」を感じたシーンや、その時の相手のやり取りはどのようなものだったのかを共有しました。それぞれが実践を通して感じたことを共有し合い、さらなる試行錯誤を繰り返しました。
改めて「聴く」という行為に焦点を当ててみると、日常で当たり前に起こっているコミュニケーションの要素を一つひとつ言語化し、理解を深めることができました。参加者からは、「こうしてくれたから話しやすかった」「話に集中しようと考えながら話していると、逆に難しくなる瞬間があった」といった具体的な声が上がりました。また、「共通の話題が見つかった時に、会話がスムーズに進むようになった」という感想もありました。お互いの気づきをフィードバックし合い、学びを共有する姿がたくさん見られました。


後半のグループワークでは、複数人での話し合いを進める場面を体験しました。グループワーク後は、話を進めるファシリテーター役を全員に担当してもらいながら、一回ごとの気づきを共有し合いました。
半日の研修はあっという間に時間が過ぎて終了となりました。スタッフからは「話さないと!という義務感ではなく、『興味を持って相手の話を聴く』ことの大切さを改めて実感した」との感想が寄せられました。今回の学びを活かし、子どもたちとの活動がより充実したものとなるように、スタッフみんなで学びを深めていきたいと思います。
(コアスタッフ ゆな)
