2017/08/29
本日は、今年度2回目の「ステップアップ研修」を行いました。この研修は、入会3年以内のボランティアスタッフを対象に実施しており、子どもたちとの教育活動を行っていくうえで、必要な知識や考え方、技術などを習得してもらうことを目的としています。今回は、ボランティアスタッフから実際の現場の中で、子どもたちとの関わり方に悩んだ実例を挙げてもらいケースワークを行いました。
「片づけ時間なのに、なかなかやろうとしない子がいた時」「プログラムが失敗してしまい、班の雰囲気が悪くなってしまった時」などを含め、3つのケースワークを行いました。グループで、子どもたちがなぜケースのような状況になってしまったのか理由を考えてから、対応について話し合っていきました。理由もしっかりと考えることで対応が変わっていきます。「片づけのやり方を知らないだけなのかも」「思い入れの強いプログラムだったのかも」など考えてみると色々な理由があります。その気持ちに寄り添い、子どもたち1人1人にあった関わり方をしていくことが大切なことだと学べたのではないでしょうか。また、ある状況に対しての「優先順位」についてを議論した上で対応を考える場面では、グループで議論が白熱し、なかなか一つの結論を出すことができませんでした。「時間を守ることを優先すべき」「いやいや、グループ行動を優先するべき」と、自分の意見を伝え合い、みんなが真剣に議論している姿が印象的でした。
また、前回と同様に社会教育指導主事や児童養護施設の勤務を経て、現在公立小学校で主幹教諭として勤めている副理事長から、お話を頂きました。子どもたちとの関わり方には、正解がありません。そのため、私たちスタッフは、「担当した子どもたちがどんな風に育ってほしいか」「担当したチームをどんなチームにしたいか」目標を立て行動していくことが必要だというお話がありました。「人を教えていけるのは、自分自身も成長し続けている人」です。改めて、こういった研修を通じて、子どもたちの成長を支えるためにスキルや人間性を磨いていきたいと感じました。
最後に、今年の夏に実施したキャンプに参加したスタッフから、キャンプの報告会を行いました。どのキャンプも様々なドラマがあったのだなと伝わってきました。ちなみに、報告をしたスタッフの中には、当団体のキッズクラブに参加をしていて、現在スタッフになった子もいました。子どもの頃から知っているスタッフは、立派に発表する様子を見て成長をしみじみ感じてホロリ涙が…(笑)
これからも、「将来はスタッフになって活躍したい!」と夢見てくれる子がどんどん出てきてくれる団体であり続けるために、こういった研修も通じて成長していけるよう努めて参ります。
(理事 よこ)