令和7年度・高校向けSDGsプログラムを「東京都立江北高等学校」で実施しました!

本日は、東京都足立区にある「東京都立江北高等学校」の高校1年生の授業で、当法人の高校向けプログラム「社会課題に取り組む企業やNPOの実践事例からSDGsを学ぶ」を行いました。

本プログラムは、東京都教育庁地域教育支援部生涯学習課が行う令和7年度「都立高校生の社会的・職業的自立支援教育プログラム事業」の一環として、「総合的な探究の時間」の授業内で実施しました。

「社会課題に取り組む企業やNPOの実践事例からSDGsを学ぶ」では、当法人がSDGsに関連する取り組みを行っている企業やNPO・団体様をゲストティーチャーとしてコーディネートし、実際の事業や取り組みをご紹介いただきます。

今回の授業では、株式会社ガイアドリーム様、株式会社フィノバレー様、 Boeing Japan株式会社様の3つの企業・団体の皆様にご協力をいただき、高校1年生の全クラス合同で一斉授業を行いました。

各企業の授業の様子は、以下のようにご紹介いたします。

▼フードロス(環境対策コンサルティング):株式会社ガイアドリーム

食品ロスがもたらす地球温暖化 なぜ、食品ロスがダメなのか?

株式会社ガイアドリーム様には、現在の食品ロスの問題や、それに対する取り組みについてお話しいただきました。食品が、消費者の手に渡る前に大量に廃棄されてしまう現状や、食品ロスをフードバンクなどに活用することの難しさについて生徒たちも真剣に話を聞いている様子でした。また、会社の取り組みとして食品ロスから新たな資源を生み出し、それを活用するといったリサイクルを行っている例が紹介された際には、声を上げて頷く生徒も見られ、新たな学びを得ることができた様子でした。生徒からは、具体的にどのような取り組みを行なわれているのか質問が多く飛び交い、活気ある講義となりました。

※株式会社ガイアドリームについて
https://gaeadream.co.jp/ 

(担当スタッフ:志村)

▼まちづくり(デジタル通貨):株式会社フィノバレー

デジタル地域通貨とSDGs -未来を育むお金の選択

株式会社フィノバレー様からは、地域で使うことのできる通貨を活用した地域の活性化についてお話をいただきました。お金とは、お金の価値とはどのようなものなのか、というお話から、社会とお金の関係を学びました。また、現在までで地域通貨を活用する地域の具体例から地域の課題解決に対し、どのようなアプローチがあるのかをご紹介いただきました。システムを利用する消費者の利点と店舗の利点を知り、地域通貨の広がりについて理解することができました。

地域通貨について知らない生徒も多いようでしたが、最後には自分たちにも地域通貨を使うことができるのか、使ってみたいなどと声が上がり、社会課題解決やその方法について考え、興味を深めることができたようでした。

※株式会社フィノバレーについて
https://finnovalley.jp/

(担当スタッフ:志村)

▼気候変動対策(航空・宇宙): Boeing Japan株式会社

持続可能な航空宇宙業界の未来 航空機をCO2排出量の少ないエコな移動手段にできるのか?

Boeing Japan株式会社様には、輸送のあり方や持続可能な社会に貢献できる航空燃料などについてお話しいただきました。時折生徒への問いかけも交えながら双方向に授業が展開されていました。生徒たちは問いかけに対して積極的に考えている様子でした。特に、電気で飛ぶ航空機の充電が数分で完了するということには驚きの声が上がっていました。持続可能な航空燃料の原料が何なのかについてもお話があり、環境負荷の低減に貢献していることが分かりました。質問の時間では生徒から多数の質問がありました。持続可能な航空燃料の抱えるデメリットに関する質問や、電気で飛ぶ航空機の実用化に関する質問など、鋭い質問が印象的でした。

※Boeing Japan株式会社について
https://www.boeing.jp/

(担当スタッフ:加納)

◎東京都立江北高等学校 弦間健一先生からのご感想

今回、総合的な探求の時間を利用し、「社会課題に取り組むNPOの実践事例からSDGsを学ぶ」という題目で企業3社にお越しいただきました。①フードロス削減、②産業と技術革新、③気候変動対策、3つの観点からそれぞれ、環境対策コンサルティング会社、スマホアプリによるデジタル通貨開発会社、CO2排出量削減燃料開発に取り組む大手航空機製造メーカーと、異業種企業を選択していただき、文系・理系を問わず興味をそそる内容になりました。生徒を引き込むプレゼン技術や、将来の職業選択のために、高校生として今やらなければならないこと、今後求められる問題解決型能力の涵養など、多岐に渡る話が聞け、学部・学科選択への一助にもなる講義内容でした。

各企業の授業の様子については、以上となります。

生徒の皆さんは、ゲストティーチャーの話をじっくり聞き、質疑応答の時には、たくさんの手があがり前のめりで授業に参加している姿が印象的でした。授業後に実施したアンケートからも、普段はなかなか知ることができない様々な取り組みや課題について学ぶことができたと大変に好評でした。今回の授業で学んだことが、少しでも生徒の皆さんの学びにつながっていれば幸いです。

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