協働活動

令和6年度・高校向けSDGsプログラムを「東京都立富士高等学校」で実施しました!

2024/09/25

本日は、東京都中野区にある「東京都立富士高等学校」の高校1年生(4年生)の授業で、当法人の高校向けプログラム「社会課題に取り組む企業やNPOの実践事例からSDGsを学ぶ」を行いました。

本プログラムは、東京都教育庁地域教育支援部生涯学習課が行う令和6年度「都立高校生の社会的・職業的自立支援教育プログラム事業」の一環として、今回、東京都・都立高校の独自教科である「人間と社会」の授業内で実施しました。

「社会課題に取り組む企業やNPOの実践事例からSDGsを学ぶ」では、当法人がSDGsに関連する取り組みを行っている企業やNPO・団体様をゲストティーチャーとしてコーディネートし、授業内で実際の事業や取り組みをご紹介いただくとともに、テーマに沿ったグループワーク等を行うものです。生徒のみなさんには、事前にどのテーマの授業を受講したいか選択してご参加を頂いています。

今回の授業では、株式会社ガイアドリーム様、株式会社日本HP様、株式会社フィノバレー様、三ッ輪ホールディングス株式会社様、公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン様の計5つの企業・団体の皆様にご協力をいただきました。

各授業の様子は、以下のようにご紹介いたします。

▼フードロス(環境対策コンサルティング):株式会社ガイアドリーム

食品ロスがもたらす地球温暖化 何故食品ロスがダメなのか?

株式会社ガイアドリーム様からは、フードロスをテーマにお話をいただきました。脱炭素と食品ロスの関係、1.5℃の約束や日本の食料自給率、食品ロスとは何なのかを学びました。食品ロスの裏側についてお話をいただき、深い学びを得ることができたと思います。質疑応答の時間では、生徒の皆さんから、お話を聞いて気になったことやより深く学びたいという意思が伝わる質問が飛び交いました。

後半のグループワークでは、スーパーマーケットの売り場責任者になりきり、野菜やお惣菜など対象を1つに絞って、家庭の食品ロスを削減するためのアイディアを話し合いました。「これだとお客様が納得しないかな」「このアイディアだと楽しみながらできるかな」と色々な声が聞こえてきました。様々な視点から出てくるアイディアの中には、実際にある取組みに似ているアイディアも出ていました。出てくるアイディアの多さや内容にハッと驚かされました!

※株式会社ガイアドリームについて
https://gaeadream.co.jp/

(担当スタッフ:山本)

▼貧困・格差(教育支援・寄付):公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン

子どもの教育格差解消に向けたチャンス・フォー・チルドレンの取り組み

公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン様からは貧困、格差をテーマにお話をいただきました。主に「家庭の経済格差」「子どもの教育格差」「貧困の世代間連鎖」について学び、お金だけではない寄付の形について理解を深めました。質疑応答の時間では貧困という大きな社会問題を自分に考えて積極的に質問している生徒が多く見受けられました。

後半は、前半でのお話を聞いた上で3つのターゲットから一つ選び、どのようにして寄付を集めるかについて話し合いました。テーマを「寄付×◯◯」とし、◯◯には現金以外の古本やポイント、物品など自由な発想でアイデアを出し合います。「寄付×野菜(農業)」「寄付×交通系IC」などの独創的なアイデアが並ぶ中、「寄付×LINEスタンプ」など実現されている取り組みに近いものも出されていました。事前に配布した紙が足りなくなるほど、様々な角度から、予想よりもたくさんの意見を出す姿が印象的でした。

※公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン
https://cfc.or.jp/

(担当スタッフ:太田)

▼エネルギー(電気・ガス):三ッ輪ホールディングス株式会社

エネルギー業界から見る気候変動問題の最前線~いま私たちがやるべきこと~

三ツ輪ホールディングス株式会社様には、「エネルギー」についてお話しいただきました。講義では近年の地球温暖化の傾向や、カーボンニュートラルの必要性についてお話しいただきました。特にカーボンニュートラルの達成のための地理的・歴史的な課題についても説明していただきました。また、三ツ輪ホールディングス株式会社様の取り組みとして、自然資源の再生とCO2吸収量増加を目的とした人工林の保全を紹介していただきました。

後半のグループワークでは、生徒自身が富士高校の環境担当になりきって、富士高校の環境戦略を立案するというワークを行いました。生徒たちは、環境問題は気候変動だけではないという点や、温室効果ガスには直接排出と間接排出があるという点などの前提を大事にしながら活発に議論を交わしました。普段よく耳にする環境問題を自分ごととして議論することで、生徒たちの環境問題への理解がより深まった機会になりました。

※三ッ輪ホールディングス株式会社について
https://mhdg.co.jp/

(担当スタッフ:中村)

▼ジェンダー平等(情報通信):株式会社日本HP

世界に踏み出す前に!知っておきたい「DE&I」と「ジェンダー」とは?

株式会社日本HP様には、「ジェンダー平等」についてお話しいただきました。世の中で使われるLGBTという言葉を始め、ジェンダーギャップやジェンダーバイアスなど踏み込んだお話をして下さいました。さらに、企業の立場として「DE&I」に取り組み、多様な人材を受け入れ、多種多様な考え方を取り入れて行くことが大切であるというお話が印象に残っています。

後半のグループワークでは、身近なアニメを題材に、ジェンダーバイアス(男女の役割が社会的に差別化されていること)が掛けられている部分を話し合って出していくという活動を行いました。普段、見落としていた部分に気付けたり、そういったことが現状まだ起きているという実感が湧けた様子でした。最後の質問も沢山出ていたので、生徒にとっては興味のあるホットな話題なのだと感じました。

※株式会社日本HPについて
https://www.hp.com/jp-ja/home.html

(担当スタッフ:山田)

▼まちづくり(デジタル通貨):株式会社フィノバレー

デジタル地域通貨を使ったソーシャルイノベーション(社会課題解決)

株式会社フィノバレー様から、「まちづくり」のテーマで「デジタル地域通貨を使ったソーシャルイノベーション」についてお話をいただきました。そもそもお金とは何か、経済・社会システムとの関係、さらにキャッシュレスがもたらす変化まで幅広く学びました。デジタル地域通貨がまちづくりに果たす役割や、お金の本質が信用であることなど、深い内容にも触れていただきました。生徒からの質疑応答の時間では、「PayPayのような一般的なサービスとの違いは?」「高齢者でも使えるのか?」などの質問が出ていました。

後半のグループワークでは、中野区の課題解決に向けて「デジタル地域通貨」を活用するアイデアを出し合いました。その中で単純に地域通貨を利用する方法だけでなく「地域のスポーツ大会を開催する」「区外の人にお得に使ってもらう」など、高校生ならではの発想が次々と飛び出しました。「これなら若者も参加しやすいかな」「このアイデアで地域が活性化しそう!」といった声が聞こえてきて、短い時間ながらもデジタル通貨を通じて地域課題の解決を考える、という新しい視点に議論が深まっていました。

※株式会社フィノバレーについて
https://finnovalley.jp/

(担当スタッフ:葉栗)

◎東京都立富士高等学校 探究・SSH部 近内・篠原・箱崎先生からのご感想

この度は、夢職人様にお世話になりました。生徒にとって、大変貴重な経験になりました。本プログラムは、高校1年生の「人間と社会」の「自然と人間のかかわり」の一環として行っております。そして、探究テーマの決定、および課題研究について考える一助となる狙いのもとに本プログラムを依頼させていただきました。生徒の将来にとって、各企業の考え方や事業内容はこれからの社会を考えていく上で必要不可欠な考え方です。また、本校では「社会が抱える問題の把握と研究課題の設定」に関することについて、外部委員会からも考えが不足していると指摘をされてきました。今回は、5社の講師の方々から各企業で取り組んでいる内容について講演を通して課題をいただきました。このワークショップを通して、今後社会が抱える問題に関する課題の設定を生徒自ら行えるようになれればと思います。

各授業のご紹介、先生からのご感想については、以上となります。

どの授業もゲストティーチャーの話をじっくり聞き、真剣にグループワークに取り組んでいる姿が印象的でした。授業後に実施したアンケートからも、普段はなかなか知ることができない様々な取り組みや課題について学ぶことができたと大変に好評でした。今回の授業で学んだことが、少しでも生徒の皆さんの学びにつながっていれば幸いです。


募集中のプログラム

日程:2025年3月28日~30日

場所:千葉県長生郡長柄町

対象:小学生・中学生

キッズクラブ:春休みキャンプ
春休み子どもキャンプ

トムソーヤもびっくりの本格的なログハウスでキャンプ!薪で火をおこし、シチューやおやつを作ろう!高い壁を自分の力で登るクライミングウォールにも挑戦!

詳しくはこちら

日程:2025年2月22日~24日

場所:長野県上田市

対象:小学生・中学生

キッズクラブ:2月連休スキー教室
菅平高原スキーキャンプ

美しい冬の雄大な自然に囲まれた菅平高原を楽しく滑ろう!山頂や森の景色は最高です!初心者も経験者も大歓迎!スキーのレベルに応じてグループに分かれてレッスンします!

詳しくはこちら

保護者の声

親としては子どもが自分の身の回りのことをちゃんとできるか心配しましたが、特に問題もなく本人が楽しく参加できたようなので本当によかったです。
親が離れると不安を感じるタイプだったので、それをクリアさせたいと思い参加しました。最初はかなり緊張した様子でしたが、何回か参加するうちに知っている顔も増え、慣れたようです。
キャンプから帰ってくると、スタッフからキャンプ中の子どもの様子を報告してもらえるのもとても良いと思います。安心して預けています。
キャンプの前に面談があるので、子どものアレルギーのことなどを事前に伝えておくことができたのもよかった。継続して参加していると、昨年できなかったことが今年できるようになったなど成長を感じられます。
スタッフの方から連絡帳で、班長の役目をきちんと務めたことを教えてもらえたのはよかったです。将来大きくなって、今度はスタッフとして関われるようになったら素敵だなと思います。
何度も参加したりして人と人とのつながりができるのが魅力的。何でも不安になりがちな子だったが、一度参加して以来、積極的に次の参加もしたがり、一皮むけた感じがしました。

スタッフ専用 >