Learning Trip
Project

「体験」を軸とした多彩な学びの機会を保障する
「Learning Trip」では、「ココロが躍る体験。ココロに響く学び。」をキャッチフレーズに、体験や交流を重視した教育旅行・ツアー、イベント・プログラムを実施しています。各地の団体や企業と連携し、自然体験・野外活動、スポーツ・レクリエーション、科学・文化・芸術活動、社会体験等の多彩な学びの機会を提供しています。
事業の背景
五感(見る、聞く、味わう、嗅ぐ、触る)を使ったリアルな体験から得られた学びは、非認知能力・社会情動的スキル(自己肯定感、社会性、忍耐力など)を高め、自己理解(好き嫌い、得意不得意など)を深め、その後の成長に影響を与えると言われています。誰もが必要な機会であり、社会全体で体験を通じた学びの機会を保障していく必要があります。
「体験格差」=「家庭の所得格差」ではありません。「体験格差」は、家庭環境(経済状況、親の就労形態や病気、家族構成・多子世帯等)、地域環境(自然環境や安全に遊べる場所の有無等)、障がい・特性(身体・発達障がいの有無等)、社会状況・制度(学校での実技教科や課外活動の縮小、担い手となる団体の有無等)などの複合的な原因から生じます。

例えば、土日祝日に仕事をしている共働き家庭は子どもと休みが合わず、なかなか一緒に出かけられません。親に持病や障がいがあり、子どもと一緒に体を動かすことが難しい場合もあります。また、都市部には、海や山、川などの自然環境がなく、時間をかけて遠方まで移動が必要な場合もあります。地域によっては、体験の担い手となる事業者や団体がない場合もあるかもしれません。
「体験格差」の原因の一つが「家庭の所得格差」ではありますが、上記のような複合的な原因から生じている問題であり、誰しもが多かれ少なかれ「体験格差」という状態になってしまう可能性があるのです。
「Learning Trip」では、行政・自治体や公益法人等とも連携し、参加費の補助制度等も設けています。「体験格差」を生じさせるそれぞれの要因に対して考慮し、低所得家庭や不登校、発達障がいなど多様な背景を持つ方が体験を通じた学びの機会が得られるように努めています。