2015/09/06
9月5日(土)~9月6日(日)の1泊2日で「福島ワークキャンプ」を実施しました。この活動は、NPO法人あぶくまエヌエスエットさんとの東白川郡都市交流事業「結いの交流」の一環として2014年1月からスタートし、今年で2年目になりました。当法人に関係している中学生以上の若者を対象に実施しています。今年度3回目は、畑の整備と農作物の収穫を行いました。
1日目は到着後、野菜たっぷり手作りカレーをいただきました。進士さんの畑で採れるズッキーニや人参などの新鮮な野菜が詰まったカレーは、田舎の温かさが感じられる優しい味でした。昼食後は夜ご飯の手打ちうどんを生地からつくりました。コシのあるうどんを作るために生地を何度も手でこねてから足で踏み、そして生地を寝かせます。どんなうどんができるのか、夜を楽しみに次はワークキャンプでお世話になっている農家の神永さんのお宅に向かいます。
神永さんのお宅では2チームに分かれて畑の作業を行いました。1チーム目は草刈機を使って畑周りの雑草を刈る作業を任されました。畑の周りは長い雑草が大量に生い茂っていて、草刈機は見た目よりもずっしりと重く、作業中は段々と腕が疲れてきてプルプルとしてきます。それでも慣れ始めると、太くて根強い雑草もスパッと楽に切ることができ、あっという間に畑周りはすっきりとしました。
2チーム目は畑の整備と収穫を行いました。畑の無駄な雑草を手で抜いていく作業は、地味だけどとても大切な作業です。収穫は枝豆と人参、そして落ちている栗を採りました。作業の後は、神永さんの自宅で採れた枝豆と栗を美味しくいただきました。枝豆や栗をとる手が止まらなくなるほど美味しいものでした。
作業後に地元の温泉で気持ちよくなった後は、お昼に作った手打ちうどんと季節野菜の天ぷらをいただきました。みんなで力を合わせて作った手打ちうどんはもちもちでとっても美味しい!そしてピーマンやズッキーニなどの夏野菜を天ぷらにしたものは、うどんと一緒に食べるとさらに美味しかったです。
美味しい夜ご飯の後は、進士さんの畑で採れたカボチャで羊羹を作りました。蒸かしたカボチャを潰して、ざるを使ってさらに細かく裏ごしをします。みんなで和気藹々と楽しく裏ごしをしました。裏ごしをして雪みたくサラサラと細かくしたカボチャと粉寒天、砂糖、水、そして牛乳を鍋で混ぜ合わせた後、型に入れて冷やします。後は固まるのを待つのみ!
2日目は朝に美味しい卵かけご飯を食べた後、進士さんの畑でジャガイモの収穫を行いました。クワとシャベルを使いながら、出てきたジャガイモを次々と収穫していきます。常に腰を曲げながら行う作業は疲れましたが、大きなジャガイモが出てくるたびに、嬉しさで疲れが吹き飛んでいきます。たくさんのじゃがいもをみんなであっという間に掘ることができました。
その作業の間に、「バックホーン」というショベルカーのような機械を使って堆肥作りをしました。バックホーンを使い雑草や家畜のフンを混ぜ合わせ、発酵させることで堆肥にします。雑草や家畜のフンがまた新たな植物を育てるための肥料となる…本当に無駄のないことで感心しました。
作業後は、昼食にみんなで食べるハンバーグ作りをしました!畑で獲れた野菜を細かくしたものや、ひき肉などの材料を混ぜたものを両手で空気を抜きながらハンバーグの形にしていきます。形が出来上がったら、手作りの石窯でこんがり美味しく焼き上げます。おいしく焼きあがったハンバーグはもう最高!採れたてのジャガイモもホクホクして美味しいものでした。そしてデザートには、いよいよ昨晩作ったかぼちゃ羊羹の登場です!羊羹は裏ごしをしたおかげで本当に食感が滑らかで、味はとっても濃厚でした。美味しいものがありすぎて、お腹がはち切れそうになるほどでした。
今回のワークキャンプは運良く雨も降らず、涼しく作業しやすい気候でした。自分達が行った草刈機やバックホーンを使った作業や収穫などは、都会では味わうことのできない体験でとても新鮮なものでした。福島での食事が本当に美味しく、食べたものがもう恋しいです。都会で忙しい生活を送る自分にとって、とてもリラックスできる落ち着いた空間でした。
福島ワークキャンプでは常に新しい学びや発見があります。そしてみんなと楽しみながら力を合わせて作業を行う達成感も味わうことができます。そんな福島ワークキャンプは2カ月後の11月にもまた開催されます。次回は大収穫祭!ということなので、どんなものを収穫できるのか今から考えるだけでワクワクします。
(サポートスタッフ いっしー)