代表挨拶

次世代を担う子どもと若者が、自らの手で将来を切り拓いていくために必要な成長を支える

当法人は、2004年1月(2008年4月にNPO法人化)に設立された非営利組織です。東京都江東区を中心に子どもや青少年を対象とした社会教育事業に取り組んでいます。設立以来、地域の教育力の著しい低下が叫ばれている都市部において、個と社会の双方を豊かにする新たな成長の場と機会づくりに取り組み、地域社会の子どもや若者の成長に貢献して参りました。

今、子どもや若者が自己理解を深め、社会的な成長や発達を支える場や機会が必要です。変化の激しく、価値観が多様化していく現代社会の中で、人が心身共に豊かに成長していくためには、自分自身の価値観や行動・判断の指針をしっかりと待ち、多様な人とのつながり、信頼関係を築くことができる力を育むことが大切です。

平成21年に実施された独立行政法人国立青少年教育振興機構が実施した20代から60代の成人に対する調査によると子どもの頃に自然に触れた、友達と体を使って遊んだ、地域の大人たちと接したなどの経験が多い者ほど、大人になってからの「意欲・関心」「規範意識」「職業意識」が高いと結論付けています。また、学校をとおして実施された青少年調査(小5~高2)の結果を見ると、自然、友達、地域の大人たちなどと触れ合った体験が多い者ほど、「意欲・関心」「自尊感情」「人間関係能力」などが高いことも明らかにされています。子どもの頃や若い頃に積んだ様々な体験や人との関わりは、これからの大きく変動する社会を生きていく子どもや若者たちが自分自身の軸を築き、社会力を育んでいくうえで、かけがえのない大きな糧となります。下記は、独立行政法人国立青少年教育振興機構の調査の一例となります。

●平成22年10月「子どもの体験活動の実態に関する調査研究」報告書
●平成23年11月「青少年の体験活動等と自立に関する実態調査」 (平成22年度調査)報告書
●平成26年3月「青少年の体験活動等に関する実態調査」 (平成24年度調査)報告書
●平成27年5月「子供の生活力に関する実態調査」報告書

※上記の資料の詳細は、「独立行政法人国立青少年教育振興機構 青少年教育情報センター」からご確認を頂けます。

つまり、人が心身ともに豊かに成長し、より良い社会を築いていくためには、異なる価値観を持った人と相互に関わり合うことや、多様な実体験を積み重ねることが必要不可欠なのです。かつて、地域社会の中には、家庭や学校とは異なる教育機能があり、子どもや若者が社会へ巣立っていくために必要となる多様な経験を、自然と積み重ねることができました。しかし、社会全体が都市型社会に移行し、既存の地域社会だけでその役割を担うことは困難になっており、組織や団体が意図した形でその一翼を担う取り組みを始めなければなりません。

一般的に「最近の若者は、無気力で無関心」ということがよく言われます。グローバル化した社会や知識主導の受け身の教育環境が「自分が何をしても変わらない」という誤った認識を与え、希望を失わせています。若者はこれから親となり家庭を築いていく存在であり、次の社会を築き、支えていく大切な存在です。若者が子どもたちと真剣に向き合い、地域社会の課題について取り組み、実際に変化を起こしていく中で、自らが考え行動することによって未来を変えていくことができるという強い信念とスキルを身につけることができます。

核家族化・少子化し、地域社会の人間関係も希薄化しているということは、以前に比べて圧倒的に子どもたちが様々な大人と関わり合うことのできる機会が少なくなっているということです。親や先生とは異なる立場の若者と関わり合い、多様な経験を積み重ねていく中で、子どもたちは身近で信頼できるメンターを得ることができます。子どもたちにとって、このような心のよりどころや支えになることのできる良き兄や姉(半兄弟)との出会いが困難な状況を乗り越えさせ、将来の希望へとつながっていくのです。

私たちは、次世代を担う子どもと若者が自らの手で将来を切り拓いていくために必要な成長を支援し、一人ひとりが希望を持って、これからの社会を歩んでいけるように挑戦して参ります。

今後とも、皆様方のご支援、ご鞭撻を宜しくお願いいたします。

認定NPO法人夢職人
理事長 岩切準

<インタビュー記事>
●2018年・アントレ
こどもたちの体験と学びの場を展開し、社会で支える教育に挑む 社会起業家からのメッセージ
●2017年・リクナビNEXT
組織「経営」は未経験。学生だった僕が、NPOを設立するまでの“きっかけ”と“覚悟
●2015年・DRIVE
「地域とつながる原体験を子どもたちに」NPO法人夢職人 代表理事・岩切 準さん
●2009年・パラレルキャリア支援サイト「もんじゅ」
前編「ずいぶん回り道をしてきた。でもその回り道をしたからこそ気づくことがある。」
後編「今度はキミが、子どもたちのためにいつか同じことをしてあげなさい。」


募集中のプログラム

日程:2024年5月3日~6日

場所:福島県東白川郡鮫川村

対象:新小学3年生~中学生

キッズクラブ:子ども村
みんなで作る!子ども村

GWに自然豊かな山村で暮らして遊ぶ3泊4日!農林業体験、動物のお世話、自然遊び、薪割り、手作りピザ体験、手打ちうどん体験など

詳しくはこちら

日程:2024年4月27日~29日

場所:千葉県南房総市

対象:新小学生~中学生

キッズクラブ:GWキャンプ
南房総こどもキャンプ

GWに絶景が広がる大房岬の海や森を楽しむ2泊3日!海の生きもの探し、大房岬ラリー、ナイトハイク、キャンプファイヤー、クラフトなど

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保護者の声

親としては子どもが自分の身の回りのことをちゃんとできるか心配しましたが、特に問題もなく本人が楽しく参加できたようなので本当によかったです。
親が離れると不安を感じるタイプだったので、それをクリアさせたいと思い参加しました。最初はかなり緊張した様子でしたが、何回か参加するうちに知っている顔も増え、慣れたようです。
キャンプから帰ってくると、スタッフからキャンプ中の子どもの様子を報告してもらえるのもとても良いと思います。安心して預けています。
キャンプの前に面談があるので、子どものアレルギーのことなどを事前に伝えておくことができたのもよかった。継続して参加していると、昨年できなかったことが今年できるようになったなど成長を感じられます。
スタッフの方から連絡帳で、班長の役目をきちんと務めたことを教えてもらえたのはよかったです。将来大きくなって、今度はスタッフとして関われるようになったら素敵だなと思います。
何度も参加したりして人と人とのつながりができるのが魅力的。何でも不安になりがちな子だったが、一度参加して以来、積極的に次の参加もしたがり、一皮むけた感じがしました。

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