2015/11/23
11月21日(土)〜11月23日(月)の2泊3日で「福島ワークキャンプ」を実施しました。この活動は、NPO法人あぶくまエヌエスエットさんとの東白川郡都市交流事業「結いの交流」の一環として2014年1月からスタートし、今年で2年目になりました。当法人に関係している中学生以上の若者を対象に実施しています。
マイクロバスに乗り込みまず向かったのは、鮫川村の公民館。ここで開催されている、「鮫川の郷土料理を楽しむ会」にお邪魔しました。名産のエゴマ豚を使った角煮、福島のお米を使用したぼたもちなど、美味しそうなものがたくさん!地元の方々に温かく迎えられ、バイキング形式で郷土料理をお腹いっぱい楽しみました。
その後、ワークキャンプで毎回お世話になっている、神永さんのもとへ向かいました。神永さんは、塙町で農業を営んでいる方で、ワークキャンプのたびに、農業や林業のお手伝いをさせて頂いています。今回は、大豆の脱穀を行いました。
神永さん手製の木の棒で叩き、腕が痛くなりながらも、さやから大豆を取り出していきます。実はこの大豆、5月のワークキャンプの際に種を蒔いたもの。ふっくらと立派に育った大豆に、一同感激でした!
地元の温泉で疲れを癒した後は、あぶくまエヌエスネット進士さんの田舎体験民宿へ移動し、待ちに待った夕食です。進士さんのもとで取れた新米と野菜を使用した、美味しいカレーを頂きました。甘い野菜とつやつやのお米は、絶品でした!
夕食後は、先ほど脱穀した大豆を使ったきな粉作りを行いました。まずは、大豆を選別する作業です。良い豆と悪い豆に分けるという地道な作業でしたが、こういった様々な工程を経てお店に並んでいるのだということを改めて実感しました。
そしていよいよ、選別した大豆を煎っていきます。煎り始めて10分ほど経つと、豆の良い香りが漂ってきました。煎った豆を叩いて少し細かくした後、すり鉢とすりこぎを使ってさらに細かくしていきます。すっていくたびに香ばしく、また、普段目にするきな粉を大豆から作るのはとても楽しい経験でした。作ったきな粉は明日のお昼のお楽しみ。わくわくしながら1日目が終了しました。
2日目は、進士さんのもとでの農作業です。まずは、くん炭を袋詰めする作業を行いました。くん炭は、もみ殻をなんと20時間も焼いたもので、肥料として使うのだそうです。もみ殻までもを肥料にする、無駄のない農業にとても感銘を受けました。休憩を挟んで、次は冬野菜の収穫です!
大根チームとねぎチームに分かれて収穫をしました。野菜を折らないように、慎重に野菜をとっていきます。やはり大人数でやると短時間でたくさんの収穫ができ、チームワークの良さを感じることができました。
そして、楽しみにしていたお昼の時間。進士さんのもとでとれた新米を使って、餅つきをしました!ついたお餅は、昨日作ったきな粉をつけて頂きます。自分たちでついたお餅に、自分たちで作ったきな粉をつけて食べるきな粉もちは、本当に美味しく、何個も食べてしまいました。
少し早めにお風呂に入った後は、待ちに待った大豆料理作り!先ほど脱穀、選別した大豆を使って、たくさんの料理を作っていきます。まずは、大豆を豆乳とおからにしていきます。焦がさないようにじっくり火を通し、ガーゼにのせて絞り、分けていく作業です。できたばかりの豆乳を試飲したら、とてもクリーミーで驚きました。
その後、豆腐、おからドーナッツ、ピーマンのおから肉詰め、大豆だんご汁の4つのグループに分かれ、それぞれの担当の料理を作っていきます。どのグループの料理も大成功で、お箸が止まりませんでした。大豆ひとつでこんなにもたくさんの種類の料理ができ、大豆が万能なことを改めて思い知りました。お腹いっぱいになったところで、夜は再び大豆の選別をし、明日を楽しみにしながら眠りにつきました。
3日目は、1日目にお世話になった神永さんのところへ再び向かいました。今日の作業は、農業ではなく林業。神永さんの山のスギの、枝打ちを行いました。枝打ちをしないと、せっかく立派に育った幹から栄養が取られてしまうのだそうです。長い木の棒の先に刃がついた、神永さん手製の道具を使って、枝を落としていきます。
急な斜面で足場が悪く、また途中から小雨が降る中、集中するあまりみんな無言で作業をしていました。やはりこれも人数が多く作業が早い!枝を落とすと視界がどんどんひらけていき、達成感を味わうことができました。普段はこれをお一人でやられているのかと思うと、本当に頭が上がりません。
作業終了後は、神永さんのお宅で最後のお昼ごはんです。神永さんのもとで取れた新鮮な野菜、濃厚な栗が入ったおこわ、具だくさんの豚汁など、慣れない作業でお腹がぺこぺこだったスタッフにとって、たまらなく美味しいごはんでした。
2年目となったワークキャンプも、今年度は最後。次回は、来年度、暖かい気候になってからの開催となります。私たちが1年のたった数日間お邪魔して出来る作業というのは本当にごく一部でしかなく、お手伝いというよりは、体験させていただいているにすぎないかもしれません。しかしそれでも若い力が必要だ、とにかく知り体験することが大切なのだ、と私たちを受け入れてくれる福島の方々に、感謝の思いでいっぱいです。このつながりを大切に、活動を継続していきたいと思っています。次回はどんな体験ができるのか、楽しみにしています!
(サポートスタッフ こだちゃん)