2016/05/29
5月28日(土)〜5月29日(日)の1泊2日で「福島ワークキャンプ」を実施しました。この活動は、NPO法人あぶくまエヌエスエットさんとの東白川郡都市交流事業「ライフシェアリング」の一環として2014年1月からスタートし、今年で3年目になりました。当法人とに関係している中学生以上の若者を対象に実施しています。
1日目、まずはワークキャンプでお世話になっている農家の方のお宅で筍づくしのお料理をいただきました。心づくしの旬の料理でお腹を満たした後は、いよいよ畑へ向かいます。
ここでは2つのチームに分かれて作業をしました。1チーム目は、草刈り機を使って身長より高く生い茂った雑草を刈り取って行きました。草刈り機は重く、背負いながらの草刈りは大変な作業でしたが、伸び放題で向こう側が見えないくらいだった雑草が綺麗に刈り取られてすっきりした時の達成感もひとしおでした。
2チーム目は、大豆の種まきをしました。棒を使って間隔を測ってロープを張り、そのロープに沿ってまっすぐ歩いて足跡をつけ、足跡に合わせて種を蒔き、その上からやさしく土を被せます。畑の土の上でバランスを取りながらまっすぐ歩くことは意外と難しく、慎重に作業を進めました。
作業後は、畑で採れた栗やきゅうり、梅干しを使ったおやつをいただきました。どれもひと仕事終えたあとの体に優しく染み渡りました。地元の温泉で身も心も癒された後には、昨年、夢職人のスタッフが植えて収穫した大豆の煮物や、畑で採れた野菜の天ぷら、すいとんをいただきました。自分たちが関わった作物を食べているということに感動し、改めて農業の大切さを実感しました。
食事の後はマイクロバスに乗り込んで鹿角平天文台へ向かいました。鹿角平天文台は、なんと天体観察スポットとして全国第3位にランクインした場所です。小高い丘になっていて、辺りに高い建物は見当たりません。この週末は天気にも恵まれ、美しい星空を観察することができました。とても空気が澄んでいて、暗い星まではっきり見えるので、「星に手が届きそう!」という声も聞かれました。
2日目も晴天に恵まれました。早速、この日は専用の足袋や長靴を履いて、田植え体験をしました。機械で大きな面積を植えたあとの田んぼに入り、機械の入れない田んぼの隅に植えたり、機械が植え残した部分に植える「補植」の作業を行いました。少し汗ばむ陽気の中、ひんやりとした田んぼの感触は心地よく、皆泥だらけになりながら夢中で作業を進めました。
はじめは慣れない作業に戸惑っていましたが、広い田んぼも皆で分担して作業を進めるとどんどん作業が進みました。「同じ面積を夫婦2人で作業しているのが、今の普通の農家だよ」と聞いて、農家の方々を尊敬せずにはいられませんでした。
最後に、畑で採れた野菜たっぷりのカレーをいただきました!青空の下で食べるカレーとかまどで炊いたご飯は何よりのごちそうで、皆2杯、3杯とおかわりをしていました。
今年最初のワークキャンプも、あっという間に終わってしまいました。こうした地道な活動を続け、都会の若者に、普段経験することのできない体験を提供してくださり、1から丁寧に教えてくださる皆さまには、本当に頭が下がります。次回のワークキャンプは7月始め、どんな体験ができるのか、今から楽しみです!
(サポートスタッフ ありまっち)