2018/11/03
本日は、今年度最初の「ステップアップ研修」を開催しました。この研修は、入会して3年以内のボランティアスタッフを対象に実施しています。子どもたちとの教育活動を行っていくうえで、必要な知識や考え方・技術などを修得してもらうことを目的としています。
はじめに、グループごとに自己紹介を行いました。しかし、ただの自己紹介ではありません。自身の簡単なプロフィールに加えて、「実は私、〇〇なんです」を1つ紹介するというのがミッションでした。スタッフの意外な一面を知り、これから一緒に学んでいく仲間と楽しくコミュニケーションをとることができました。この研修には、これまでたくさんの活動に出ているスタッフもいれば、まだ入会して間もないスタッフもいます。また、年齢も、学んでいることも、職業も、夢職人に入ったきっかけもみんな違います。「ステップアップ研修」は、そうした多様なスタッフが集まって行われているのだと、改めて感じました。
さて、いよいよ本編です!今回は、実際の現場で子どもとの関わりに悩んだ例を挙げ、ケースワークを行いました。「もう少しでクイズが解けそうだが、時間なのでもう戻らなくてはいけない」「プログラム中、子どもたちの興味がバラバラにそれてしまっている」などの具体的な事例をもとに、グループに分かれ話し合いました。同じような経験をもつスタッフは「あるある!」と共感したり、まだ入会して間もないスタッフは「こんな状況になることもあるんだ…」と想像をふくらませたり。各グループに入っている先輩スタッフの助言も参考にしながら、「どうして子どもたちはこうした状況になったのだろう?」「どんな対応が考えられるだろう?」と議論をしました。
夢職人では、すべて個人ではなく「班活動」でプログラムを行います。学校、学年、性別も違う子どもたちが同じ班になり、野外料理や宝探しなどを進めていきます。ですので、その過程にトラブルはつきもの。大人が一人ひとりにどう関わっていくかを、子どもたちはよーく見ています。「自分が班の一員であると思えていないのでは?」「班の目的がバラバラになっているからでは?」など、たくさんの意見が出ました。原因を考えることで、どうしたらよいかが少し明確になります。しかし実際の現場では、その場ですぐに判断し、目の前の子どもたちに関わっていく必要があります。こうした場でじっくりと考え議論する機会は、とても貴重なものでした。
今回は、過去に起きた事例の検討でしたが、子どもたちと関わる上で「大事にしたい考え方」を改めてスタッフ間で共有することができました。子どもたちとの関わりに正解はありません。同じ状況になったとしても、子どもによって違います。その都度、最善の方法を考えながら、「手を変え、品を変え」関わっていくことが大切だと改めて感じました。ただプログラムを遂行するのではなく、「目の前の子どもたちにどうなってほしいか」を常に考え、自身も成長しながら子どもたちと関わっていきたいです。
(サポートスタッフ・こだちゃん)