2018/08/25
本日は、今年度第四回目となる「ステップアップ研修会」を行いました。この研修は、入会3年以内のボランティアスタッフを対象に実施しており、子どもたちとの教育活動を行っていくうえで、必要な知識や考え方、技術などを習得してもらうことを目的としています。
今回のテーマは「チームビルディング」と「ふりかえり」です。夢職人の活動ではいずれも欠かすことのできない重要なテーマです。いずれかだけでも何時間でも深く掘り下げられるテーマですが、今回は実際の活動で行う場面をピックアップして研修を行いました。
夢職人のデイプログラムや宿泊プログラムではグループ活動が主となりますが、そのグループは毎回変わります。朝集合した時は「はじめまして」に「ひさしぶり」のお友達もいれば、ドキドキを抱えた子にワクワクが溢れ出ている子まで子どもたちが抱えている気持ちは様々です。
そんな朝一番に、チーム担当のスタッフはどんな風に子どもたちとの時間を考え、プロデュースするか、毎回試行錯誤しています。時間にしてわずか5~10分!
前半はそんな「朝の会」をどのように臨んだらよいか、スタッフ同士でロールプレイも行いながら気づきを得ていきました。お互いがスタッフ役、子ども役を務めてみることで、感じ方や受け止め方の違い、他のスタッフのアイディア・手法まで体感することができました。自分との違いや差を感じることもありますが、そこに気づけることで次につなげるきっかけを得られたようです。
スタッフ同士、厳しめのフィードバックこそが実はありがたいプレゼントかもしれません。わずか10分でも子どもたちと充実した活動をつくる大事な大事な時間です。今回のワークでは、ロールプレイよりも計画している時間のほうが長いのですが、「時間が足りない」なんて声もちらほら聞こえ、あらためてスタッフの子ども達へ向ける視線の真剣さを感じることができました。
後半は、体験活動の要!「振り返り」です。活動の終わりに行うため、子どもたちが少しお疲れモードの時にやってきて、スタッフみんなが試行錯誤をしている時間です。
こちらは、そもそも「振り返りって?」という点からあらためて学び直しをしてみました。同じ体験の中から、それぞれの子どもたちが何となく感じたことや気づきを一緒に振り返り、学びにつなげていくため、スタッフに求めていることはなかなかハードルが高いことです。「子どものどんな表情や言葉に着目したらよいか」「自分だったらどうしたいか」などスタッフのロールプレイを自分自身に置き換えて観察してもらいました。こちらも前半同様に「むずかしい!」の声もありましたが、日々の活動ではこの時間だけにスポットを当てて振り返ることが少ないため、改めて子どもたちとの時間の過ごし方や子どもたちの発信する表現を思い返すきっかけになったかな、と感じました。
半日の講習でしたが、参加スタッフ「学びたい!得たい!」という熱力とても高く、子どもたちに負けないくらいのチャレンジを見せてくれるはず!と次の活動がより待ち遠しいと感じられる時間でした。今後も、子どもたちにとってよりよい時間を作っていけるよう、スタッフ一同、努力を重ねていきたいと思います。
(プロジェクトメンバー ゆな)
(副理事長/職員 山田)