2019/03/17
3月16日と17日の2日間、千葉市少年自然の家で、「ステップアップ研修」を行いました。この研修は、入会して3年以内のボランティアスタッフを対象に実施しています。子どもたちとの教育活動を行っていくうえで、必要な知識や考え方・技術などを修得してもらうことを目的としています。今回は、年に1度の宿泊研修です。浜野駅に集合し、バスに乗って「千葉市少年自然の家」を目指していきました。無事に到着し、いよいよ研修スタートです。
1番初めの研修は、「チームビルディング」について学ぶ内容です。まずは簡単なレクリエーションを行い、緊張をほぐしていきました。その後、グループでいろんなワークに取り組んでいきます。後半、少し難しい課題が出されましたが、みんなで意見を出し合い、出た意見を試しながら取り組んでおり、わきあいあいながら、真剣さも垣間見えました。
2番目の研修は野外炊飯場に移動し、ナタの使い方と薪への火の付け方を学びました。まずはナタの使い方を学び、太い薪を割っていきます。ナタを使い一人ひとり、この後の薪への火付けで使用する細い薪を作って行きました。ナタが使えるようになったら、薪への火のつけ方を学び実践して行きます。ここで、火付けの経験がない初心者と経験がある上級者の2グループに分かれました。
初心者は、薪の組み方や火の燃える仕組みを学び、一人で薪に火を付けることに挑戦です。上級者は、点火で使う新聞紙を使わず火を付け、お湯を沸かすことに挑戦しました。火がついた瞬間は、「おーっ!」と思わず声が上がっていました。夕飯は、自分たちで付けた火を使って、おいしいお好み焼き作りです。どのグループも、アツアツのお好み焼きが完成していました。
夕食後はこの日最後の研修の時間です。お昼に引き続き、「チームビルディング」について学んでいきます。「意外とうまくいかない!」「どうしたらもっとうまくいくかな…」と与えられた課題をクリアしようと、チームで知恵を絞りながら取り組んでいる姿が印象的でした。ワークが終了したらフィードバックです。最後に各グループごとに、提示された問いに対して意見を出し合いました。答えのない問いでしたが、頭を絞り、意見を交わし、議論が深まっていました。
2日目です。初めの研修は昨日に引き続き野外料理講習の2回目です。初心者は、何も説明を受けずに昨日のことを思い出しながら、自分一人で火を起こし、火を安定させることに挑戦しました。学んだことをよく覚えており、全員が自分一人で火をつけることができました。
上級者は、子どもたちに教えるにはどうしたら良いか考え、一人ずつ実際に発表しました。メンバーからのフィードバックで、それぞれ気づきがあったようです。その後、2日間のワークを思い出しながら、薪を組み火を付け、バウムクーヘンを焼いていきます。どのグループも美味しいバウムクーヘンが完成しました。
野外料理が終わったら、研修のふりかえりを行いました。テーマの中から自分の話したいものを選び、お互いの意見を出し合っていきます。参加者はみんな最後まで真剣に自分の意見を出し、他の人の意見に耳を傾けていました。「あまり考えたことのないテーマで新鮮だった」という声も上がり、充実した時間になったようです。
最後に参加したスタッフみんなで集合写真を撮り、バスに乗って浜野駅で解散となりました。子どもたちの成長に関わる活動に参加するためには、スタッフ自身が成長し続けていかなければなりません。今後もこのような研修を定期的に行い、スタッフ自身の学びの場を作っていきたいと思います。
(講師 わっさん)