2022/05/29
本日は「ステップ・アップ・デイ」を開催しました。「ステップ・アップ・デイ」は、主に入会3年以内のスタッフを対象に、活動に参加する上での基礎的なスキルや考え方を学ぶ場として実施しています。今回のテーマは「チームづくり」です。
夢職人では、自然体験・野外活動、スポーツ・レクリエーション、科学・文化・芸術活動など、様々な体験活動を実施しています。これらでは日帰り・宿泊問わず、4〜6人のチーム活動が主です。そんなチーム活動において、大切にしたい子どもとの関わり方を学びました。
まずは、チームにつくスタッフの役割についてです。子どもたち自身が主体的に考え、行動できるようなサポートを担うスタッフ。では、具体的にはどのように子どもと関わるのが良いのでしょうか。
事例をもとに、参加者同士で話しました。宿泊の野外料理プログラムを切り取った事例では、子どもの学年や性別、夢職人への活動参加経験、さらに子どもたちの言動から様子を読み解き、会話しました。「この関わり方だと指示出す大人になっちゃうね」「前のキャンプで自分はこうしてみたよ」など自身の経験を踏まえた意見もありました。「事例2の状況だと、事例1の関わり方のほうが子どもたちにも合ってそう」と似たプログラムだとしても、最適な関わり方が変わることを学びました。
次に、子どもたちの状況を把握する観点、そして”子どもの状況がどんなときにどのような関わり方が最適か”4つの目安を教わりました。”この場合はこれ”といった正解ではありませんが、指標があることで状況を整理し、関わり方を見直す一つになると思います。
ここでさらに事例をもとに、参加者同士で意見を交換します。後半では、最近の活動にもあったウォークラリーを切り取った例です。
「初めはプログラムに積極的だったようだから、自分たちの進み具合がわからなくて中だるみしちゃったのかな」「低学年だし体力も関係ありそう」などの意見がありました。「こうならないようにするには、どうしたらよかったんだろう?」という問いかけに対して、「お昼休みに改めてここまでできたねと班のみんなで確認したいな」「ゲームのルールを理解できていなそうだったら、大人が再度噛み砕いて説明することも必要そうだね」など、スタッフとしての関わり方も話しました。
同じ事例でも、この場合は4つの目安のうちこれがよさそうというものが、人それぞれで違ったことからも、関わり方に正解がないことを実感しました。
最後に、子どもたちの状況に応じて最適な関わり方を探すこと、そして自分の関わりはどうだったか?自身を省みる姿勢が大事であることをお話いただきました。同じ子ども、同じスタッフ、同じ活動が重なることはなく、気持ちや気分によっても変わる”状況”。目の前の子どもの姿を観察し、どのように関わるといいだろう?と考え続ける姿勢をもつこと、時にスタッフもチームの一員として楽しむことも忘れずに、学んだことを今後の活動に活かしたいと思います。
(理事 はたちゃん)