インタビュー

宮永真生:共に活動する子どもや仲間から、看護につながる大切な学びがある。

2019/05/23

子どもや若者を対象とした社会教育活動に取り組んでいるNPO法人夢職人では、多種多様なバックグラウンドを持った大学生や社会人がボランティアスタッフとして多数在籍し、子ども達の多彩な体験活動を支えています。

ボランティアスタッフの詳細

スタッフは、先生や親とは異なる立場から子ども達と関わり、親しいお兄さん・お姉さんのような存在です。「another story-もう一つの社会との関わり方」では、そんなスタッフたちが活動をはじめた経緯や活動で感じたことなど、普段はあまり語ることなかった物語をお伝えします。

今回は、宮永真生さん(みやっち)をインタビューしました。

―さっそくですが、自己紹介をお願いします!

今年の4月で大学4年生になりました、宮永真生です。医学系の大学に通っていて、看護学科で勉強をしています。友達と遊んだり、ご飯に行ったりするのが大好きです。

―看護学科!夢職人でも何人かいますね。看護学科ということですが、将来やりたいことは看護師なんですか?

そうですね。看護師の中でも退院支援看護師という、病気になった後に、地域や社会に戻れるように支援をしていく仕事をしたいと思っています。

―退院支援看護師という仕事があるんですね。○○科とかはよく聞くのですが、そのような仕事があるのは初めて知りました。

私もちゃんと考え始めたのは、看護実習での経験からでした。1年間実習をする中で、脳梗塞などの難病の人や子どもなど様々な人に出会いました。その中でたくさんの人を支えていきたいという思いが強くなって。

―みやっちらしいですね。一見、将来やりたいことと、夢職人の活動は繋がらないような気がするのですが、夢職人に来ようと思ったきっかけがあれば教えてください。

夢職人に来たのは、大学1年生の秋でした。大学生活に慣れてきて、何か好きなことを始められないかと考え始めました。医学系の大学ということで、同じような人が多く、もっと色々な人がいる場所で価値観が広げたいと思ったんです。その時、高校生のときにやっていたボランティア活動は色々な人がいたことを思い出して!

―それでボランティアをやろうと思ったんですね。

そうなんです。元々子どもが好きだったのもあるのですが、キャンプとか自然体験活動がとても魅力的で。私はあまりキャンプなどに行く家庭ではなかったので、ホームページを見ているだけでワクワクしました!


(看護師を目指して看護学科で勉強中!友達と一緒に出かけたり、食事に行ったりするのが大好き)

―みやっちとは同じタイミングで夢職人に入りましたが、初めてちゃんときっかけを聞いた気がします!夢職人の最初の印象ってどうでしたか?

最初の説明会で、インタビュー記事に載っていたスタッフが話をしているのを見て、「あ!インタビュー記事の人!」と芸能人にあったような感覚でした(笑)話を聞いたり、一緒に活動したりしていく中で、夢職人のスタッフがとてもキラキラして見えました。それも、ただ楽しんでいるのではなく、たくさん考えて準備して、子どものことを思っているのが伝わってきてましたね。

―その話、みやっちと話したのをすごく覚えています。様々な活動に参加したと思うのですが、特に思い出に残っていることってありますか?

たくさんありますが、特に2泊3日で行ったキャンプです。班の子どもはそれぞれやりたいことがあったり、自分のペースがあったりして。それをまとめようと私が色々なことをやらせてしまっていました。それでトラブルがあったり、子どもが楽しめていないのを感じたりして、どうしたらいいか考えた結果、最終日は子どもたちに任せてみました。すると、子どもたち同士で進めていっていました。

―子どもって私たちが思っている以上に力を持っていますよね。

全部こちらが手を掛けるのではなく、子どもたちができる限りのところまで一緒にやったり説明したりして、そのあとは任せるとか。子どもの主体性に合わせるのが大事だなととても感じさせられた出来事でした。そのためにも、どのような子どもなのか、その子の強みは何かを見つけていきたいです。


(子どもたち一人ひとりの気持ちを第一に、状況に応じた距離感を大切にしている)

―そうですね。ちなみに、子どもの理解は子どもだけでなくて大人にも通じるところがあると思うのですが、みやっちは看護の実習をしていた時に、夢職人で学んだことが活きた場面はありましたか?

実習では1人の患者さんをずっと見ているので、キャンプや長期的な活動の中で子どもを見ているのと同じでした。1つの視点で見るのではなく、多角的に見ていくというところがとても活きたと思っています。

―「多角的に見る」ですか…。色んな場面に活かせますね。

価値観や生きてきた過程、趣味などを知ってそれを基に強みを支えてあげたいと思います。それ以外には、ケアの方法やサポートの方法なども、色んなアプローチの仕方を考えて、その人に合わせて行っていきたいです。

―やっていることは違っても、考え方や接し方など活きることってたくさんあるんですね。

そうですね。まだまだ子どもから、スタッフから、団体からとたくさんのことを学べています!これからもできる限り参加して学んでいきたいなと思っています。

―ちなみに、どのような看護師になりたいのですか?

どんなに忙しくても、一歩引いて落ち着き、患者さんの思いを基に支えてあげられる看護師になりたいです。

―私の子どもが病気になったら、絶対にみやっちがいる病院に連れて行きます(笑)最後にみなさんへメッセージをお願いします!

教育系の人が多いとも思うと思いますが、そんなことありません。様々な学部や仕事で活きることがたくさんあるので、構えずに来てほしいです。看護学生募集中です!

―ありがとうございました。これからも一緒に活動していきましょうね!

(インタビュアー かどまり)

スタッフインタビュー記事一覧


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保護者の声

親としては子どもが自分の身の回りのことをちゃんとできるか心配しましたが、特に問題もなく本人が楽しく参加できたようなので本当によかったです。
親が離れると不安を感じるタイプだったので、それをクリアさせたいと思い参加しました。最初はかなり緊張した様子でしたが、何回か参加するうちに知っている顔も増え、慣れたようです。
キャンプから帰ってくると、スタッフからキャンプ中の子どもの様子を報告してもらえるのもとても良いと思います。安心して預けています。
キャンプの前に面談があるので、子どものアレルギーのことなどを事前に伝えておくことができたのもよかった。継続して参加していると、昨年できなかったことが今年できるようになったなど成長を感じられます。
スタッフの方から連絡帳で、班長の役目をきちんと務めたことを教えてもらえたのはよかったです。将来大きくなって、今度はスタッフとして関われるようになったら素敵だなと思います。
何度も参加したりして人と人とのつながりができるのが魅力的。何でも不安になりがちな子だったが、一度参加して以来、積極的に次の参加もしたがり、一皮むけた感じがしました。

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