講演・研修

2020年度第二回ステップ・アップ・デイを行いました!

2021/07/25

先日は、「ステップ・アップ・デイ」を開催いたしました。「ステップ・アップ・デイ」は、夢職人の入会3年以内のスタッフを対象に、活動に参加する上での基礎的なスキルや考え方を学ぶ場として実施をしています。今回は、安全管理をテーマに、午前は「リスクマネジメントを学ぶ」、午後に「応急手当に関する研修」を実施しました。

夢職人では、自然体験活動やスポーツ、室内でのアートプログラムなど様々な体験活動を子どもたちに提供しています。子どもたちが楽しく、そして成長につながる体験を届けるためにも、まずは、ケガや事故、病気を起こさずに活動することが第一です。

午前の「リスクマネジメントを学ぶ」では、二部に分け、ケガや事故などのアクシデントを起こさないようにするための考え方を学んでいきました。

第一部では、リスクマネジメントの基本的な考え方を学んでいきます。リスクマネジメントは、細かく分けると「危険を発見する」「どれくらいの危険度なのか評価をする」「対処を行う」「危険が回避されたか確認する」という4段階に分けられます。

今回は、「危険を発見する」というところに焦点をあて、危険が潜む場面のイラストをもとに危険予知トレーニングを行いました。まずは、潜んでいる危険やリスクを見つけられなければ、対策を立てられないため、危険をしっかり見つけることができるかは重要なポイントです。他にも、アクシデントの原因になる「リスク要因」の見つけ方も学んでいきました。要因に関して、抽象的に考えるのではなく、その場の環境やスタッフの対応、子どもたちの様子など、様々な視点から見ると、漏れなく要因を見つけ出すことができることを学ぶことができました。

後半の二部では、一部で学んだことを活かし、危険の発見から、その原因になることと対策まで、実際に考えるワークを行いました。夢職人でもよく行う工作プログラムの一場面を切り取り、グループで話し合いながらワークを行います。グループでは、その場面から考えられる危険はもちろん、1日を通じて起こってしまいそうなケガや事故まで想定した意見が多く出ており、実際の活動イメージを膨らませた話し合いができていました。

終了後の感想では、「子どもたちが安全に活動できるように、改めて責任を持って関わろうと思った」「ケガや事故の原因になりそうなことを、ちゃんと把握してから活動に参加しようと思った」などの意見が出ており、安全管理の大切さとポイントをしっかり学べていたのではないかと思います。

体験活動は、どうしてもケガや事故のリスクを完全に排除できない活動です。ただ、そのリスクを最小限に抑える努力や対策は可能です。今後も、子どもたちを安心して活動に送り出していただけるよう、今回の研修を活かし、スタッフ一同、気を引き締めて活動を行って参りたいと思います。

午後は「応急手当に関する研修」です。この研修は、体験・教育活動を行っていく上で、急な病気やけがをしてしまった際に必要な応急手当の知識や技術を習得することを目的として、病院で看護師として働いているスタッフが講師を担当しました。

講義では、応急手当の重要性、傷病者および救助者の安全、外傷の応急手当、病気の応急手当、環境要因によるものの応急手当、傷病者の管理、心肺蘇生の知識面を学んでいきました。熱中症については今の季節柄とてもリスクが高いため、なってしまってからの手当だけではなく、予防についても講義していきました。

実践では、手袋のはずし方、三角巾の使用方法、心肺蘇生の方法、AEDの使い方を行っていきました。

三角巾の使用方法では、三角巾を4つ折りにして、上肢の包帯法、足首の固定方法をお互いに行っていきました。三角巾を4つ折りにするのにコツが必要で、それをつかむまでに少し時間がかかってしまいましたが、何度か繰り返し練習を行い、習得することができました。

心肺蘇生の方法については人形を使用し、実践していきました。胸骨圧迫では自分がどのくらいの圧で圧迫しているのかがわかる機械を使用し、適切な圧がどのくらいかを体験していきました。思った以上に強く押さないと圧がかからないことがわかり、それなりに体力を要することもわかってもらえたようです。

AEDの使用方法については、トレーニング用のAEDを使用し、人形にパットを貼って、ショックの実施まで行いました。実際にやってみることで、手順などを確認することができました。参加したスタッフからは、人形で胸骨圧迫を実施し、AEDに触れることができてよかったとの感想がありました。実際、AEDからは音声案内が流れますが、手順を知っておくことでより落ち着いて対処することができます。

野外での活動を行っていくにあたり、応急手当を知っておくことはいざという時に重要となってきます。急な病気やけがの際には、今回の研修で学んだことで対応できるように、スタッフ一同、しっかりと備えていきたいと思います。

(副理事長 よこ/看護師 まいまい)


募集中のプログラム

日程:2024年5月26日

場所:高尾山

対象:小学生・中学生

キッズクラブ:5月あそびの達人
高尾わくわくハイキング

自然豊かな高尾山へハイキングに行こう!珍しい植物や昆虫を見つけたり、耳をすませば鳥のさえずりや小川の音が聞こえてきます。みんなで山頂を目指してがんばろう!

詳しくはこちら

日程:2024年5月11日

場所:都立木場公園

対象:親子・幼児・小学生

【公開】子どもがのびのび遊べる場
木場プレーパーク

いつ来てもいつ帰ってもOK!のこぎりやトンカチ、絵の具などの様々な道具を使い、土や水、木といった自然の素材、布や段ボール等の廃材などで思い思いに遊べます!

詳しくはこちら

保護者の声

親としては子どもが自分の身の回りのことをちゃんとできるか心配しましたが、特に問題もなく本人が楽しく参加できたようなので本当によかったです。
親が離れると不安を感じるタイプだったので、それをクリアさせたいと思い参加しました。最初はかなり緊張した様子でしたが、何回か参加するうちに知っている顔も増え、慣れたようです。
キャンプから帰ってくると、スタッフからキャンプ中の子どもの様子を報告してもらえるのもとても良いと思います。安心して預けています。
キャンプの前に面談があるので、子どものアレルギーのことなどを事前に伝えておくことができたのもよかった。継続して参加していると、昨年できなかったことが今年できるようになったなど成長を感じられます。
スタッフの方から連絡帳で、班長の役目をきちんと務めたことを教えてもらえたのはよかったです。将来大きくなって、今度はスタッフとして関われるようになったら素敵だなと思います。
何度も参加したりして人と人とのつながりができるのが魅力的。何でも不安になりがちな子だったが、一度参加して以来、積極的に次の参加もしたがり、一皮むけた感じがしました。

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