2022/11/26
先日は、2022年度1回目の「ステップ・アップ・デイ」を開催しました。「ステップ・アップ・デイ」は、夢職人の入会3年以内のスタッフを対象に、活動に参加する上での基礎的なスキルや考え方を学ぶ場として実施をしています。今年度初回となる今回は、安全管理に関する「リスクマネジメント」がテーマです。
夢職人では、自然体験・野外活動、スポーツ・レクリエーション、室内プログラムなど、様々な体験活動を実施しています。子どもにとって楽しく、そして成長に繋がるような体験活動にするためにも、ケガや事故なく安全に活動を実施することが第一です。講義やグループワークを通して、リスクマネジメントの考え方を学びました。
リスクマネジメントは、「危険を発見する」「どの程度の危険度か評価する」「危険への対処をする」「危険が回避されたか確認する」という4つの手順を繰り返します。そうすることで、ケガや事故を未然に防ぐことをリスクマネジメントと呼んでいます。研修では、4つの手順のうち「危険を発見する」に焦点を当てて進めました。
前半は、講義中心に「危険を発見する」ことのポイントを学びました。リスクは活動中のあらゆるところに潜んでいます。感覚をフルに使い、また側でよく見ることがリスクの発見にも繋がります。活動中と同じくイラストから瞬時に状況を判断する練習として、危険予知トレーニングも実施しました。さらに、発見したリスクの要因を特定することも大切です。要因を具体化することで、どのような対処をすべきかも具体的に考えられるようになります。その日その場の環境、子どもの様子、スタッフの様子や対応など、様々な視点をもって要因を考えるといいことを学びました。中でもスタッフの様子や対応は大きな影響があることを知り、改めて気の引き締まる思いでした。
後半は、前半の内容を踏まえたグループワークです。夢職人の活動でもよく実施する野外活動を例に、「危険を発見する」「どの程度の危険度か評価する」「危険への対処をする」ところの流れを実施しました。イラストから読み取れることはもちろん、「風が強いと火が大きく燃えるのでは?」「隣の班の様子ってどうなんだろう」など見えないところも想像しながら、話し合いました。
また研修会の終盤に、子どもの権利条約についても学びました。子どもの成長や子どもにとって最もよいことは何かを考えて、スタッフとして活躍することはとても大事なことです。「子どもの権利条約とは?」ということから、夢職人として定めている規範についても参加者で確認しました。
「リスクマネジメント」をテーマとした研修では、久々の対面での実施になりました。夢職人での活動経験が豊富なスタッフはその経験を思い出しながら研修に臨んでおり、入会間もないスタッフも新たな視点でリスクを発見している様子でした。今回の研修を活かし、これからも安全な活動実施に努めます。
(理事 はたちゃん)