スタッフ

益子祐樹:真剣に意見を交わせる大切な仲間と、やりがいのある地域貢献ができる。

2018/02/26

子どもや若者を対象とした社会教育活動に取り組んでいるNPO法人夢職人では、多種多様なバックグラウンドを持った大学生や社会人がボランティアスタッフとして多数在籍し、子ども達の多彩な体験活動を支えています。

ボランティアスタッフの詳細

スタッフは、先生や親とは異なる立場から子ども達と関わり、親しいお兄さん・お姉さんのような存在です。「another story-もう一つの社会との関わり方」では、そんなスタッフたちが活動をはじめた経緯や活動で感じたことなど、普段はあまり語ることなかった物語をお伝えします。

今回は、益子祐樹さん(まっすー)をインタビューしました。

―まずは、自己紹介をお願いします。

社会人4年目の益子祐樹です。子どもたちやスタッフからは、「まっすー」と呼ばれています。夢職人のスタッフとしての活動は、社会人歴より少し長く、4年半くらい続けています。

―まっすーは、普段はどんなお仕事をしているんっですか?

自治体の公務員として働いています。職種は事務職で、財産管理の担当です。地区内の土地や建物の管理をすることが主な仕事です。

―……!何だか難しそうな仕事ですね。

それだけ聞いてもわかりづらいと思うんですが(笑)、自治体のビジョンに応じて、土地や建物といった自治体が持つ資産をどのように活用していくか考えていくという仕事です。例えば、老朽化した小学校をそのまま建て替えるのではなくて、公民館の機能も併せもつような施設に複合化するとします。そうすると、維持費の削減や、世代間交流の活性化など色々な効果が生まれます。

―なるほど、そういった人が集まる場が地域にあると、まちも活気づきますね。

そうそう。自分が関わっているのは、まだまだ計画の一端だけど、未来のまちづくりに携われるのが仕事のやりがいだと思っています。地域の人が活き活きと暮らすことにつながれば、とても嬉しいですね。
 
―10年後、20年後のビジョンに向けて、まっすーは、日々活躍しているんですね。ちなみに、休みの日はどんなことをしているんですか?

一人旅が好きです。毎年一度は、長いお休みをもらって旅行に行っていて、今年はチェコとオーストリアに行きました。海外旅行は、周りの人が自分のことを全然知らないっていうのがいいなと思ってよく行きます(笑)。文化も日本とは全然違うし、言葉も分からないしで、外食をするだけでも緊張したりして。そういう不自由さを楽しんでいます。国内旅行だったら、現地の人や一人旅の人同士と知り合って、交流を広げたりするのも楽しいですね。


(夢職人のスタッフと遊びに出かけたり、国内外問わず一人旅にも出かけている)

―なるほど。まっすーの誰とでもリラックスして話せる雰囲気は、そういったプライベートでの経験からも養われているのかもしれないですね。そんなまっすーが夢職人でボランティアをはじめたのは、大学4年生の終わりと聞きましたが、何かきっかけがあったんですか?

大学生の時から公務員を志望していて、特にまちづくりの分野などに興味を持っていました。そんな中、地域コミュニティとのつながりが深いNPO法人に対して、“そもそもNPO法人ってどんな風に成り立っているのかな?”と単純に興味を持つようになって。

―公務員として働くことを意識したときに、その延長上に地域で活動するNPO法人があったということでしょうか。

公務員として働くなら、NPO法人との関係って切り離せないと感じていました。例え良い仕組みを自治体が作ったとしても、実際に運用したり、継続していくためには、地域住民の方々の力が必要です。でも思いはあったとしても、個人の力で地域に貢献するっていうのはなかなか難しいと思うんです。NPO法人という枠組みがあれば、そういった人たちの活動の場を広げていけるんじゃないかと。

―ボランティア活動をしているNPO法人は色々あると思いますが、その中で夢職人を選んだ理由はありますか?

やはり、自分自身も江東区で育ったというのは大きいです。小さい頃キャンプに行ったことがあって、そういった経験って何度もあるわけじゃないけど今でも鮮明に覚えているんですよね。火おこししてカレー作ったり、みんなで夜に枕投げしたり…。下町で育ったので、地域の人と遊んだり、お祭り等地域の人たちで運営する行事もすごく身近にありました。だから夢職人の、“地域の力で子どもの成長を促していこう”というビジョンに共感したんだと思います。

―夢職人では、現在コアスタッフとして精力的に活動しているまっすーですが、コアスタッフとしてどのような仕事に取り組んでいるのですか?

コアスタッフのみんなとは、夢職人の年間の活動を計画・運営したり、ボランティアスタッフの育成・採用等、団体としての課題の解決に取り組んでいます。活動の企画を行うチームのリーダーも担当をすると、かなり忙しくなりボリュームはあるんですが(笑)その分やりがいは大きいです。

―なるほど、組織の中核を担っているのですね。現在、コアスタッフとして2年目ということですが、活動を作っていく上で大切にしていることはありますか?

コアスタッフは、個性豊かな、バックグラウンドも様々な大学生・社会人が集まって構成されています。年齢もバラバラだけど、普段から対等な関係性を意識していて、お互い意見を言い合って進めています。

ただ、社会人としては、学生を育成する立場でもあると思うので、「ここは大学生に考えてほしいな!頑張ってほしいな!」と思った時には、少し離れた所で見守りつつ、社会人ならではの視点でアドバイスしたり、みんなの話を聞いたりするようにしています。

―縁の下の力持ち的なポジションなんですね。活動を運営する上では、スタッフ同士の信頼関係もとても大事ですよね。

スタッフとの交流は、普段から大切にしていて、スタッフ間の風通しをよくすることは、自分の使命だと思ってます(笑)!活動だけでなく休みの日に遊びにいくこともあったり、多くの時間を共有することができています。

この年になって大切な仲間をこんなにたくさん見つけられるっていうのは、入会する前には予想していなかったです。そういう仲間同士だからこそ、活動に対して真剣に意見を言い合ったり、暖かい雰囲気で子どもたちを迎えて一緒に活動ができるのかなって思っています。


(子ども自身が主体的に活動できるように、寄り添いながらサポートしています)

―他に、スタッフをしていて魅力に感じていること、やりがいは何ですか?

やはり「子どもの成長を間近で見ることができる」ということですね。自分の性格からいっても、1回の活動で盛り上がって、楽しかったと満足するというタイプではないですし、繰り返し活動で関わる中で、活動外のその子の普段の話を聞いたりして、関係性を築いていけるところに喜びを感じています。

―4年間活動してきて、印象に残っている子どもとのエピソードは何かありますか?

4年もスタッフをやっていると、子どももびっくりするくらい成長しているんですよ。例えば、最初に活動に参加した時に小学生として担当した子どもが、今は、高校生スタッフとして一緒に活動してるんですよね。活動の合間とかにふと、「あの時は、小学生だったのにな〜!」と思い出して、感慨深く思ったりします。

―なんだか親になったような気持ちになりますね。

はい。一人の参加者としてプログラムを自分が楽しむ立場だった子が、他の子どもたちにとって楽しい活動になるための準備をしたり、一人でいる子を気遣って声をかけたりしている姿を見ると、感激しますね。活動を続けることで、子どもが成長していく過程に対して色々な立場で関わることができてよかったなと感じています。

―それでは最後に、今後の活動の中で、まっすーが目指していきたいことや目標などを教えてください!

はい、まずはとても基本的なことですが、子どもと一緒に自分自身も楽しむことを忘れずにいたいと思います!あとは、夢職人が色々な子どもたちにとっての拠り所になるような団体となるといいなと思っています。夢職人に行けば、知っている大人や友達が待っている。そんな居場所となるような、長く続く団体になってほしいと思います。そのためにこれからも活動に継続的に出て、貢献していきたいと思います。

―たくさんの仲間と一緒に、今後も子どもの拠り所となる場所を作っていきたいですね!まっすーありがとうございました!

(インタビュアー あべちゃん)

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保護者の声

親としては子どもが自分の身の回りのことをちゃんとできるか心配しましたが、特に問題もなく本人が楽しく参加できたようなので本当によかったです。
親が離れると不安を感じるタイプだったので、それをクリアさせたいと思い参加しました。最初はかなり緊張した様子でしたが、何回か参加するうちに知っている顔も増え、慣れたようです。
キャンプから帰ってくると、スタッフからキャンプ中の子どもの様子を報告してもらえるのもとても良いと思います。安心して預けています。
キャンプの前に面談があるので、子どものアレルギーのことなどを事前に伝えておくことができたのもよかった。継続して参加していると、昨年できなかったことが今年できるようになったなど成長を感じられます。
スタッフの方から連絡帳で、班長の役目をきちんと務めたことを教えてもらえたのはよかったです。将来大きくなって、今度はスタッフとして関われるようになったら素敵だなと思います。
何度も参加したりして人と人とのつながりができるのが魅力的。何でも不安になりがちな子だったが、一度参加して以来、積極的に次の参加もしたがり、一皮むけた感じがしました。

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